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甲子園とワールドカップ

 サッカー、日本がオーストラリア戦の敗退のあと、クロアチア戦では引き分けた。

 このワールドカップ、日本の最終目標はどこにあるのだろうか?
 フランス大会までは「出場」に目標があったわけで、三敗したことに怒った人も多かったが、「こんなもんだろう」という妙な納得感が国民大多数にあったのは否めない。
 日本大会は「出場」できることが最初から決まっていた上に、二度目の参加なので、「更に上=決勝トーナメント」狙いであった。決勝トーナメントまでいって負けたときに、「こんなもんだろう、よくやった」という妙な納得感が国民大多数にあったのも否めない。
 さて今大会の目標はどこにあるのだろうか?
 「最低決勝トーナメント」や「前回以上」というのは選手としても国民の総意としてもあるだろう。しかし、前回以上なんてのは現実的に可能なのか? 世界のベスト8に入れるのか、この国は、、、サッカーで。。。

 突然話は変わるが、高校野球の場合、「甲子園出場」を目標に各都道府県で予選を戦う。超常連高校や常勝高校以外は、間違いなく「甲子園出場」が最終目標である。甲子園にさえ行ってしまえば、そのあとは「勝てるだけ勝ちたい」程度の不明確な目標になってしまう。とはいえ、そういう高校球児でさえ、9回二死からは、アウトと判っていてもヘッドスライディングをするものである。そして大粒の涙を流して去っていく。

 選手の最終目標がどこにあってもかまわないが、少なくとも「最低決勝トーナメント」であれば、1塁ベースにヘッドスライディングをするようなサッカーをやる選手が必要ではないのか。常勝国のように「準決勝、決勝」に合わせてコンディションを上げていくサッカーをできるのは数カ国だけであろう。
 高校野球ですら「甲子園に行って目立ってプロにスカウト」なんて甘いことを考えている選手は絶対に大成しないわけで、世界最高峰のワールドカップで「目立って欧州リーグにスカウト」なんて考えているようでは勝てるわけがない。

 ヘタをすると、次のブラジル戦のあと、日本のワールドカップでの試合は数年間見られないかもしれない。
 (日本で最もうまい11人を、次の世代もその次の世代も見ているだけに。。。)


(関連エッセイ)
 「日本のサッカーを憂う」






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