ケビンコスナーとモッくん
今から10年くらい前だろうか、ケビンコスナーがショートカットにしていた頃がある。(もっとも、基本的にショートカットなのだろうが)
このワタクシ、とにかく毎日やることの中で最も嫌なのが髪の毛のセットである。
既に中年の第一歩を踏み出しているにも関わらず、薄くもならず、白くもならない髪の毛には感謝しないといけないのだろうが、現実的には、この人並みはずれた硬さの髪の毛のセットは極めて面倒である。
そこで20代の頃は、最近の高校球児も顔負けの超丸刈り状態であった。
これならセットもクソもない。シャンプーに15秒、乾燥に15秒、そしてセットなんかはしない。。。 気が向いたときに、ジェルで前髪を立て上げるくらいである。
ところが、いかんせん体格も何もかもが「怖いおじさん」風なので、その頂点が丸刈りでサングラスなんか掛けていると、人がみんな避けてくれるので、まるでモーゼの十戒のように、目の前の道が開けるのである。
あるときなど、大渋滞中の阪神高速で、ブレーキとアクセルを交互に踏んでいたら間違えてアクセルを踏んでしまったことがあるのだが、前から飛び出してきたオッサンが、謝ろうと(あくまでも謝ろうと)飛び出したこのワタクシを見て、「すいませんっ」と自分の車に戻ってしまったことがあるくらいである。
さすがに社会人なので、これではイカンと、丸刈りから少しだけショートカットに伸ばそうとしたことがある。
まさにケビンコスナーがショートカットだったのはその頃である。
このワタクシ、ケビンコスナーは好きな俳優の一人ではあるが、俳優そのものよりも彼の作る映画のファンである。
そこで、いつも行く散髪屋で、もう気分は完全にボディーガードになったつもりで、「ケビンコスナー」のようにしてくださいと頼んだのであった。
馴染みの、カリスマ美容師ならぬ、相撲取り崩れではないかと思うほどのガタイのでかい床山のような散髪屋が、「はいよっ」と言って髪の毛を切り始めた。
散髪屋に行くと必ず寝てしまうのがこのワタクシである。
その日もうつらうつらとしていた。
散髪屋に起こされて鏡を見てみると、なんとそこにはいつも通りの、自分で見ても人相の悪いこのワタクシがいた。。。
このワタクシが一言言おうと思うと、隣の席の小学校高学年くらいの少年が、「これじゃ、ちょっと長過ぎます」なんて言い始めた。
散髪屋は、「あれっ、ケビンコスナーってこれくらいじゃなかったっけ?」なんて言っている。
「違うよ、ボクはモッくんにして欲しいんだけど。。。」
その頃、モッくんは、ほとんど丸刈りに近い髪型であったのである。
慌てたのは床山だ。。。
ケビンをモッくんにするのは、まだ髪の毛が残っているので簡単である。
問題は、モッくんをケビンにすることである。
仕方なく、大人の余裕を見せたこのワタクシは、「こっちは、これでいいよ、いつも通りだし。。。」なんて言ってあげたのであった。
すると床山も「まっ、お客さんの場合、ケビンにもモッくんにもなれないですよ。。。」なんてことを言っている。
大きなお世話だっ。
それ以来、あの散髪屋には行っていない。
そして、いまだに丸刈りに近い髪型を脱しきれないこのワタクシであった。。。











コメント (5)
床屋も美容院も、悲哀がいっぱいなのでした。
投稿者: miha | 2006年10月04日 18:57
日時: 2006年10月04日 18:57
ケビンコスナーって、セクシーで話題に成った人?
其れとも、大昔にダンスの映画に出た人?
投稿者: ゆ | 2006年10月05日 03:44
日時: 2006年10月05日 03:44
mihaさま、
確かに。。。
ゆさま、
たぶん、ケビンを知らないのは、あなただけです。。。
投稿者: Pancho | 2006年10月16日 02:59
日時: 2006年10月16日 02:59
髪型は結構重要ですよね(^-^)
投稿者: レフトゴロ | 2008年05月22日 06:01
日時: 2008年05月22日 06:01
確かに。
しかし、このワタクシ、この事件以来まったくもって無頓着になりました。
投稿者: ぱんちょ | 2008年05月27日 03:39
日時: 2008年05月27日 03:39